好きな人ができた。
彼はよく私に冗談を言う。
彼が時おり見せる腕っぷしの強さや、真面目な声が、懐かしい私の二十歳の頃に経験した微かな胸の痛みを甦らせる。
彼に焼きもちを焼かせるためにわざと他の男の人とばかり話をしてみる。
すると彼の元気がなくなる、なんて愛らしいんだろう。
彼は気持ちがまっすぐで喧嘩っぱやいけど、優しい。
彼を思うと体の芯が痺れてしまう。
昨日の夜は、彼の胸板の厚みと力強い指と低い声を想像しながらオナニーをした。
なーーーーんて。
生理前の発情期に職場の最近よく話をする男に好かれていると勘違いし彼からコクられる自分をドラマチックに想像し勝負下着を揃えダイエットをし始めたところで次の日彼が他の子に私と全く同じように接していることに気づき呆然としたけど取りあえずオナペットとしてしこたま利用してたら「私のGスポットはどうしてこう扱いづらいのか。」とふと思った平日の夜。