名脇役



後輩の既婚男性と彼が最近好きになった女性の話をした。

前から奥さんとはあまり上手く行ってなくて、そんな時彼女と出会った。

彼女は彼と趣味も気質も合い、活発で人当たりもよくとても素敵な女性だと彼は素直に語った。

私も彼女のことは知っていて、彼同様、彼女は素敵な女性だと思う。

そう思う私の中にお世辞や痩せ我慢はない。

かたや奥さんの性格は彼女とは逆で、それでも彼は上手くやろうと今まで努力してきたがそれもそろそろ限界という話。

じゃあなんで結婚した?という疑問はさておいて、


この奥さんの性格、


まさしく私とそっくり。


しっかり病み属性、自己肯定感がとても低そう。


その後輩はもちろん私の性格を深く知らない、

奥さんを養護したくなったけどやめた。





人のロマンチックな恋バナを聞くのは好き。

やっと最近人の恋バナを聞いても場違いな嫉妬を湧かせることなく素直に楽しめるようになった。

好きになった彼女への思いを恥じらいながら語る彼を微笑ましく感じながら見ていることも今ではできる。

私なりの意見や感想、何なら調子に乗ってアドバイス的な事も言える。

I am 口八丁。

だから彼も私にそんな話をするんだろう。

私が身を削って作り出した良い先輩キャラを慕って。







たまたま彼と今現在合わない奥さんの性格が私と一緒だっただけ。

ダメ人間確定のレッテルを貼られた訳でもないし彼にあんた嫌いと言われた訳でもない、まして私は彼のことを何とも思っていない。


分かってる

でも

あーやっぱそうかー

と思ってしまう


私はそっち側かと


自虐過ぎてしまうほど


分かってるけど


やっぱりそうかー


だから私は今一人で、彼に好かれる彼女の周りには沢山の人がいる。


もう無闇に腹は立たない

この気持ちはなんだろう

もう悲しいんだか

辛いんだか

苦しいんだか

よく分からない

あと

以前よりなんか静かだ。