テレビで「愛していると言ってくれ」が再放送していた。
聴覚障害者の男性と女優を目指す女性の話のドラマ。
1995年の放送当時すごくハマったのをおぼえている。私も絵を描くのが好きだったし、トヨエツはカッコイイし、常盤貴子は可愛いし、手話は新鮮だし、何よりドリカムの曲「LoveLoveLove」が大好きだった。
“好きと言うだけで涙が出る”
の歌詞にすごく共感したのを覚えている。
それから25年近く経って再度見た時、上記の事は相変わらずであったけどやはり少し見方が違っていた。
まず放送を見ながらひたすら揚げ足をとっていたww。
聴覚障害者周りの人間が健常者ばかりってあり得なくない?!しらんけど!
ケンチャンみたいないい人なんてこの世にいねーよ!しらんけど!
実際生活費稼ぐので精一杯でこんな余裕な生活してられません!しらんけど!
こんな無表情な聴覚障害者初めて見た!しらんけど!
等など。
その割には毎話毎話見ながら泣いていた。
まぁ見事に汚い大人になったもんだ。
1995年の放送の後、手話のできる男性とお付き合いしていたことがある。
彼は聴覚障害者ではない。
自分が既婚者なのを隠して私と付き合っていたクソ野郎なのだけど、
そんな人はあのドラマには出てこない。
もう随分長いこと ”人を好きになるだけで涙が出る” なんて体験をしてないなぁ。